認知症疾患研究センター(もの忘れ外来)

診療案内

こんな症状、気になりませんか?

最近、人の名前が思い出せない。記憶があやふやなことが増えた…。身近な方に、ご自身に、こんな気になる症状はありませんか。それは「認知症」のサインかもしれません。

認知症疾患研究センターでは、MRIやSPECTなどの画像検査や神経心理学的検査により、認知症の早期発見、鑑別診断に努めています。

脳血管障害がみられる場合、脳画像による病変の検索を行います。急性期では診断と治療、慢性期では併発や合併症の予防に力を入れ、QOLの向上を追及しています。必要に応じて、当院の他科とも密に連携を行いながら診療を進めます。

認知症の方を支えるご家族に寄り添い、治療方針や生活に関するお悩みごと相談も行っています。身体面ばかりではなく、精神・心理、生活機能、社会・環境などの観点から総合的な診療を行っています。

現在では認知症の研究が進み、症状の進行をある程度抑えることが可能になってきました。不安を感じている方・ご家族の方におかれましては、ぜひ早期に受診いただくことをお勧めいたします。

認知症の種類

認知症にはいくつかの種類がありますが、主なものとして以下の4つが挙げられます。

  1. アルツハイマー型認知症
  2. 脳血管性認知症
  3. レビー小体型認知症
  4. 前頭側頭型認知症(FTD)

このうち約60%はアルツハイマー型認知症が原因で、約20%は脳血管性認知症によるものとされています。一般的に認知症=アルツハイマーと認識される方が多いですが、それぞれ症状や適切なケアに違いがあります。認知症の種類を把握して適切な対応を行いましょう。

認知症の種類

治療の流れ

①初回の問診・診察

  • お困りの症状について、状況をお伺いして診察を行います。また、詳細な神経心理検査の予約も行います。
    診察内容:問診、心理テスト、一般診察、血液検査、画像検査(頭部CT等)
2~3週間後

②2回目の診察

  • 検査成績をご説明し、診断と治療方針を決定いたします。
数ヶ月~1年後

③再診察

  • 患者さんの状態を確認し、治療方針の確認など今後の生活のためのご判断をいたします。

認知症の早期診断に有効なSPECT検査について

SPECT検査とは、シングル・フォト・エミッションCTの略語で、体内に注入したRI(放射性同位元素)の分布状況を断層画面で見る検査のことです。体内から放出される放射線の分布を画像化する際、検出器の前にコリメーターという器具を置き、体の周りを回転させて断層画面を作成します。

SPECT検査では従来のCTでは表わせなかった血流量や代謝機能の情報が得られるため、特に脳血管障害や認知症の早期診断で威力を発揮します。

症状がある場合は保険適用となります。費用については下記をご参照ください。

SPECT機器
  点数 1割負担 2割負担 3割負担
SPECT 約9000点 約9,000円 約18,000円 約27,000円
頭部MRI
1.5テスラ
約2200点 約2,200円 約4,400円 約6,600円

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認知症疾患研究センター長 羽生春夫 医師が認知症についてわかりやすくお話ししています。ぜひご覧ください。

スタッフ紹介

前東京医科大学高齢診療科主任教授の羽生春夫医師が認知症疾患研究センター長を務め、脳神経内科をはじめ様々な科と連携して治療にあたります。診療体制の充実を図り、患者さんの生活に寄り添う診療を心がけています。

羽生春夫医師

羽生 春夫

認知症疾患研究センター長


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主な経歴

  • 1981年 東京医科大学 卒業
  • 前東京医科大学高齢診療科主任教授
  • 東京医科大学名誉教授

専門としている領域

  • 老年病学、神経病学(特に認知症、脳血管障害など)

専門医・指導医

  • 日本老年医学会名誉会員
  • 日本認知症学会名誉会員

診療時間

火曜日 午前、午後
水曜日 午前、午後
木曜日 午前、午後

担当医:羽生 春夫(認知症疾患研究センター長)

  • 問診を密に行うため、原則予約制となっております。前日までに予約・相談ダイヤル(0570-00-3387)よりご予約ください。
  • 現在他院に通院中で当院の受診を希望される場合、可能な限り紹介状をご持参ください。
  • 受診の際は、可能な限りご家族・同居されている方もご同席いただけますようお願いいたします。
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