TMS治療
当院では、脳卒中後遺症を対象としたTMS治療を実施しております。
TMSとは
# TMS=Transcranial Magnetic Stimulation(経頭蓋磁気刺激)
TMSとは、大脳をほぼ無痛性に局所的に磁気刺激する装置です。
元々は検査目的で用いられていた装置ですが、近年になり、40分など連続してTMSを行うことで脳の活動性が変化することが明らかとなりました。そして、その効果を利用した脳卒中後のリハビリへの応用が先端的施設で開始されるにいたっています。具体的には「脳のもつ機能代償能力(障害を補う力)を最大限に発揮させる」ことを目的として用いることとなります。
適応基準
TMS治療を受けるには、以下の適応基準をすべて満たすことが必要条件です。当院で診察や一定の検査を行い、TMS治療の適応があると判断された場合にのみ、はじめてTMS治療が受けられます。なお、現在(または過去に)治療を受けている医師の紹介状が必要となります。
※適応基準は「およその目安」であることをご理解ください。
- 脳卒中による片麻痺がみられること。
*脳卒中の場合:手指の屈曲と伸展ができる(グーパーができる)こと。 - 日常生活が自立している=自ら移動できるなど生活上で介助を必要としないこと。
- 全身状態が良好であること。=発熱、栄養障害、重度心疾患、体力低下などがないこと。
- 少なくとも1年間は痙攣の既往がないこと。
- 脳波の検査で異常がないこと。
- 頭蓋内に金属(クリップなど)が入っていないこと。
- 心臓にペースメーカーが入っていないこと。
- 透析をしていないこと。
- うつ病でないこと。
- 認知機能に問題がないこと(認知症でないこと)。
- 年齢が16歳以上であること。
- *脳卒中の場合:発症後1ヶ月以上が経過していること。
スタッフ紹介
宮野 佐年 リハビリテーションセンター長 |
専門としている領域
専門医・指導医
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柏原 一水 非常勤医師 |
主な経歴
専門医・指導医
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