以前のがん治療の進め方 かつて、がん治療における方針は主治医が一方的に決定し、患者さんに病名を伝えないまま治療を進めることが一般的でした。当時の医師教育では、がんは治癒が難しいため患者さんに病名を告げることは避けるべき、 » 続きを読む
放射線治療コラム
切らない(かもしれない)直腸がん治療
(2024年10月改訂) 直腸がんは乳製品、肉類などの多い食事で日本でも増えてきています。特に肛門に近い下部直腸がんでは手術で肛門も含めて切除しなければならないことがあり、その場合は永久人工肛門になり日常生活でも支障があ » 続きを読む
限局性前立腺がん治療法の長期比較
転移のない前立腺がん 転移のない前立腺がんはホルモン治療なども併用しながら前立腺のみの治療を行います。腫瘍マーカー(P S A)の値や病理標本の悪性度などを基に高、中、低リスクなどに分類しますが、低いリスクの場合、手術や » 続きを読む
肝細胞がんの定位放射線治療(SBRT)
肝細胞がんに対する定位放射線治療 以前は肝細胞がんに対しての放射線治療はほとんど行われていませんでしたが、高精度に照射する技術の進歩によって様々な形で照射が行われるようになっています。今特に注目されているのは直径4cm程 » 続きを読む
放射線治療の種類 重粒子線、陽子線、X線治療の特徴
放射線治療の種類とは 放射線治療には大きく分類して、体外から照射する外照射と、ラジオアイソトープを用いて体内から治療する小線源治療があります。ここでは一般に広く使われている外照射について主にお話しします。 外照射で使用す » 続きを読む
前立腺がん治療後の「後悔」について
前立腺がんで選択される治療方法とは 転移のない限局性前立腺癌は、PSA検査(前立腺の上皮細胞から分泌されるたんぱく質を調べる検査で、前立腺がんの早期発見に役立つ)などでよく見つかるようになってきました。ではその後、どのよ » 続きを読む
高齢者の肺がんの治療
高齢者の非小細胞肺がんの治療選択傾向 米国の高齢者の肺がん治療では定位放射線治療が広く行われています。図1に示すように高齢者ほど、放射線療法(水色)が手術(灰色)に取って代わっています。 また近年では図2のように、放射線 » 続きを読む
心室性不整脈の放射線治療
放射線治療は欧米ではがんの患者さんの3人に1人に使われているとされ、最近では広く国内でも普及してきています。がん以外への治療は比較的少ないですが、ケロイドの切除後の再発防止などに使われています。今回ご紹介するのは、がんと » 続きを読む
転移がんの積極的治療について
がんの転移は多くの場合、完全治癒には厳しい状況です。他臓器に多発して転移すると、一つ一つ除去したりする治療は困難で抗がん剤などの全身療法をおこないますが、血液系腫瘍などの一部のがんを除き腫瘍を完全に消滅させることは難しく » 続きを読む
乳がん放射線治療の副作用と予防
放射線治療は切ることもなく、全身に及ぼす副作用もほとんどありません。そのために「躰に優しい治療」といわれます。しかし強力な治療であるわけですから副作用がないわけではなく、適切でないと重大な副作用を生じる可能性もあります。 » 続きを読む