コラム1:たかが{いびき}されど{いびき}①

皆様昨夜よく眠れましたか?よく眠れた方は今日の生活は活力に満ちたものになりますし集中力も生まれます。ちょっとしたことでいらいらせずにすごすことができます。このような{安眠}が得られることはとても幸せです。

しかし眠りたくて布団に入っても眠れないという方は{不眠症}です。不眠症とは違って眠っている間に呼吸が止まるのは{睡眠時無呼吸症候群}SAS があります。SAS の患者さんはほとんどの方がうるさい{いびき}をかいてますが、いびき(SAS)は日本人の死因には出てこなく、1位は{がん}ですが心疾患・脳血管疾患が2位・3位です。いびき(SAS)はなぜ問題にされるのでしょうか?なぜかといえば心筋梗塞、脳梗塞の原因の一部になるからです。

睡眠時無呼吸症候群

図に示したように自覚症状がないのに高血圧症がなぜ問題になっているのか、脂質異常がなぜ問題になるか?それはいびき「SAS」を放置すると心筋梗塞、脳梗塞の原因の1部になるからです。糖尿病、喫煙も同じです。SASも同じなのです。すべて血管が血液と接している内皮細胞の機能障害をおこし、最終的な結果として動脈硬化性血栓症である心筋梗塞、脳梗塞にいたるのです。

いびき人口は中高年男性で約6割2000万人といわれてますが、毎日つまり習慣的にいびきをかいている場合は健康的とはいえません。

そもそも睡眠中は体の酸素要求が減りいびきをかかない人でも呼吸が弱くなり換気量が低下します。従って体に取り込まれる酸素の量が少なくなります。いびきをかく人は睡眠中の呼吸に問題があるゆえより酸素不足に陥っている可能性があります。いびきこそ「不健康の証」なのです。

このように睡眠中に正常な呼吸ができないために必要な酸素が取り込めないのを総称して「睡眠呼吸障害」と呼び、そのなかでも主なものは「睡眠時無呼吸症候群」「SAS」なのです。

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公開日:2016年11月2日 |最終更新日: |カテゴリ:松岡医師コラム