脳神経外科
診療科について
当院は日本脳神経外科学会指定研修施設に認定されています。患者さんの様々な状況に合わせた、安全で細やかな治療を目指しています。
- 日本脳神経外科学会専門医 10名
- 日本脳神経血管内治療学会専門医 3名
- 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医 3名
- 日本脊髄外科学会指導医 1名
- 日本脊髄外科学会認定医 2名
(2021年4月現在)
診療科で診る病気
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 未破裂脳動脈瘤
- 脳腫瘍
- 顔面けいれん
- 三叉神経痛
- 脊髄疾患など
診療内容と特色
救急医療
中野区、練馬区、杉並区、新宿区、板橋区より、多くの急性期脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、頭部外傷の患者さんが搬入され、急性期の治療を行っています。要請によってより広い範囲の患者さんや、患者さんからの直接の連絡も受け入れています。
脳梗塞
急性期脳梗塞に対しては搬入後できるだけ早期にMRIを行い、現在最も有効な治療薬であるt-PA(組織プラスミノーゲンアクチベーター)の投与のタイミングを逃さないようにしています。
t-PAのタイムリミット(4時間半)を過ぎた患者さん、t-PAで改善が得られなかった患者さんに対しても、可能であればカテーテルによる血管内治療(血栓除去術、血栓溶解術)を行っています。
手術の際は、治療のリスクと得られる患者さんのメリットを比較し、患者さんが最も適切な治療を受けられるように治療方針を決定していきます。また、頸動脈狭窄に対するステント留置術、内膜剥離術、もやもや病を含む頭蓋内血管狭窄に対する脳血管バイパス術についても専門の医師が治療を行います。
くも膜下出血、未破裂脳動脈瘤
脳動脈瘤(脳の血管にできたこぶ、破裂するとくも膜下出血を起こす)に対しては、開頭クリッピング術、コイル塞栓術(血管内手術)の2種類の治療があります。
当院では専門の医師が在籍しており、この2種類の治療をどちらも実施しています。動脈瘤の形状、部位により両方の立場から治療を考え、患者さんが最も安全に適切な治療を受けられるように方針を決定します。
くも膜下出血後の脳血管れん縮に対しては、強力な血管内治療(血管形成術)を積極的に行って良好な結果を得ています。
脳腫瘍、顔面けいれん、三叉神経痛
主に良性腫瘍を専門に治療します。対象となる腫瘍は、髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、脊索腫、類皮腫、類上皮腫など、多岐にわたります。
治療が困難な頭蓋底腫瘍に対する専門的な頭蓋底アプローチによる手術、下垂体腫瘍に対する低侵襲な経鼻手術を、トレーニングを受けた専門の医師が治療します。特に治療困難な患者さんについては、米国デューク大学の福島孝徳教授による手術を行います。また、治療困難な例や残存した腫瘍に対してはグループ病院である新百合ヶ丘総合病院の協力のもと最新のサイバーナイフ治療を行う場合もあります。
顔面けいれん、三叉神経痛に対する治療も、専門の医師が手術(神経血管減圧術)、薬物治療を行います。
脊髄疾患
当院では脊椎脊髄領域を脳神経外科で扱っています。脊椎圧迫骨折に対するBKP(経皮的椎体形成術)を積極的に行っています。
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診療時間
月曜日から土曜日まで、いつでも新来患者さんを受け付けています。頭痛、めまい、手足の麻痺、しびれ、頭部打撲、その他脳に関するご心配がありましたら、お気軽にご相談ください。