消化器疾患センター
消化器疾患センターについて
2022年4月から消化器内科は消化器疾患センターとして態勢を発展させました。常勤医師は3名から7名に増え、消化器疾患に対する対応の体制が質的にも規模的にも強化されました。外科との連携も緊密で、消化器疾患に対する薬物治療、内視鏡治療、手術治療、放射線治療などから患者さんごとに適切なものを選んで提供いたします。その際、検査・治療に伴う苦痛や不安に対しても十分に配慮し、安全、安心な医療を実践しております。
診療内容については消化器内科のページもご参照ください。
外来診療
月曜日から土曜日までの毎日外来診療を行っていますので、消化器疾患の専門的な検査・治療が必要となった際はご受診ください。
当院は2022年3月31日付で地域医療支援病院の承認を受けており医療機関間の連携が従来以上に重要となっておりますので、初診の際は他の医療機関や健診センターからの紹介状をご持参ください。ただし、救急の場合は紹介状はなくても構いません。
そして、必要な検査・治療が済んで安定した状態となればまたご紹介いただいた元の医療機関にお戻りいただくなどして、円滑な地域医療に貢献して参ります。
専門外来(炎症性腸疾患外来)
2022年4月から炎症性腸疾患外来を開設しました。増加傾向が目立つ潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対しては近年新薬が多く開発されてきており、担当医師は多くの新薬の治験に参加してきた経験もあります。患者さんごとに病態は千差万別なので、それら新薬と従来からの薬剤の特徴を総合的に勘案して治療を行います。
炎症性腸疾患は厚生労働省の特定疾患に指定されており、多くの患者さんが認定を受けて医療費の補助を受けておられます。
炎症性腸疾患外来の詳細はこちら
入院診療
胃、食道、大腸などのがん(特に早期がん)、肝臓がん、膵がん、胆道がん、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、胆管結石、胃・十二指腸潰瘍、食道静脈瘤、膵のう胞など諸種の消化器疾患の非手術的検査治療を必要最低限の入院日数で行います。
施設認定
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本消化器内視鏡学会指導連携施設
- 日本肝臓学会特別連携施設
医師紹介
ピロリ菌感染・胃炎・胃癌の連鎖を断ち切るために
胃粘膜でのピロリ菌感染が慢性胃炎を引き起こし、長い年月を経て胃がんを発生させるリスクがあることが知られています。地方自治体で行われている胃癌リスク検診(ABC検診)で要注意(B群、C群、D群)だった場合は内視鏡検査、除菌治療などの対応が勧められます。
大腸がんの予防
積極的に地方自治体の大腸がん検診(便潜血)を受けましょう。陽性の場合は受診を勧められることになりますので、紹介状ご持参の上でご受診ください。特に両親、祖父母、兄弟姉妹などの血縁者に大腸がんの方があった場合は大腸がんのリスクがやや高くなります。便に目に見える血が付いたときも医療機関受診が勧められます。
禁煙の重要性
喫煙は胃がん、食道がん、大腸がん、膵がん、胆管がん、胆のうがんなどあらゆる消化器がんの危険を増加させます。がんになってから治療で苦労するよりがんにならないよう注意する方がはるかに良いことは言うまでもありません。胃潰瘍からの出血なども喫煙が危険因子となります。禁煙は健康上大変重要です。
食道がんになりやすい体質
飲酒を始めた若いころはすぐに顔が赤くなってしまい酔いやすかったのに、長年付き合いで飲み続けるうちに酒に強くなってきた、という方は飲酒を続けると食道がんができてしまう危険が高くなります。そのような体質の方は飲酒を控えた方が良いですし、一度は内視鏡で食道の状態を確認しておくと良いでしょう。