ステージ4のがんを克服した村野武範さん
2018年2月18日(日)、当院STR東京ホールにおいて、市民公開講座『がんの早期発見と先進医療』が開催されました。
当講演では、俳優として活躍されている村野武範さんを招いた特別講演を開催。ご自身が末期がんと診断され、陽子線治療を受けながら闘病生活を行ったエピソードについてお話しされました。会場には村野さんの話を聴講しようと会場を埋め尽くすほどの参加者が詰めかけました。講演のなかで歌を2曲披露いただき、会場を沸かせました。
最初に渡邉貞義院長(総合東京病院)が登壇し、ガンの早期発見を目的としたPET-CTの有用性についての講演を行いました。がん細胞の増殖過程やPET-CTでガンが発見される仕組みなどを分かりやすく説明しました。
続いて、村野武範さんが主演したテレビドラマ「飛び出せ!青春」の主題歌である「太陽がくれた季節」を歌いながら会場に登場。聴講者を驚かせました。
講演では、喉のあたりに小豆くらいのできものが見つかり、病院でステージ4の中咽頭がんと診断されて陽子線治療を決意するまでの経緯やがんとの闘病生活について話しました。参加者に向けて「もし病気になったら自分にあった治療法をネットで調べてほしい。一度受診して気になるようであればためらわずにセカンドオピニオンを受けてほしい」と呼びかけました。
最後は村上昌雄先生(南東北がん陽子線治療センター長)が登壇し、粒子線治療について講演を行いました。最近は粒子線治療を行う施設が3倍ほど増え、治療件数も増加していることを紹介。その後、陽子線の特長について従来のX線と比較しながら説明し、本年4月より保険適用となる頭頸部と前立腺がん、その他、肺がん、肝がんに対する治療成績を紹介しました。
当日は寒い中ご参加いただき、ありがとうございました。今後もこのようなイベントを開催しますので、ぜひお越しください。