会場風景
村松俊哉 医師
2017年11月16日(木)、カテーテル治療のライブデモンストレーションを行う「総合東京病院LIVE2017」が開催されました。インターベンションセンターにあるカテーテル室の映像をSTR東京ホールのスクリーンに映し出し、参加した医師らが術者と意見交換を行いました。
総合東京病院でライブデモンストレーションを行うのは今回が初めてで、当院医師とゲスト術者3名によって催されました。併せて、最新のインターベンション治療のトピックスを紹介するランチョンセミナーも催されました。
同イベントには国内のみならず世界各国から200名以上のインターベンション医が一堂に介し、手技や医療機器など多岐にわたる意見交換が活発に行われました。
当院の心臓血管センターは2017年4月に開設。カテーテル室には国内に先駆けて導入されたAzurionアンジオ装置(Philips社)が2台稼働し、カテーテル治療が行われています。同イベントは、当院循環器内科の村松俊哉医師と塚原玲子医師の2人がCourse Directorを務め、当院のカテーテル診療の実情を広く伝えることを目的に開催されました。
「総合東京病院LIVE2017」開催に先立ち、村松俊哉医師が登壇。
「今日はインターベンションの仲間が集結し、このライブを手伝ってもらっている。参加してくれている先生方にとって実りあるものになればと思っている。今日一日よろしくお願いします」と挨拶を述べました。
ライブデモンストレーションは全部で4回催され、冠動脈PCIと末梢血管EVTが行われました。まずはじめに伊藤良明医師(済生会横浜市東部病院)と平野敬典医師(済生会横浜市東部病院)を座長に迎え、冠動脈PCIの症例を塚原玲子医師が、末梢血管EVTの症例を中野雅嗣医師(総合東京病院)が行いました。
伊藤良明 医師(済生会横浜市東部病院)
平野敬典 医師(済生会横浜市東部病院)
冠動脈PCIの症例(塚原玲子 医師)
末梢血管EVTの症例(中野雅嗣 医師)
続いて、本江純子医師(菊名記念病院)、川井和哉医師(近森病院)を座長に、平瀬裕章医師(高岡市民病院)、藤田博医師(京都第二赤十字病院)による冠動脈PCI症例のデモンストレーションが行われました。
本江純子 医師(菊名記念病院)
川井和哉 医師(近森病院)
冠動脈PCIの症例(平瀬裕章 医師、藤田博 医師)
次に山口淳一医師(東京女子医科大学)、八巻多医師(名寄市立総合病院)を座長に、冠動脈PCI症例を角辻暁医師(大阪大学)が、末梢血管EVT症例を滝村英幸医師(総合東京病院)が担当しました。
途中で上妻謙医師(帝京大学医学部附属病院)、村松浩平医師(大分県立病院)に座長が引き継がれ、角辻暁医師、滝村英幸医師のデモンストレーションが行われました。
山口淳一 医師(東京女子医科大学)
八巻多 医師(名寄市立総合病院)
上妻謙 医師(帝京大学医学部附属病院)
上:冠動脈PCIの症例(角辻暁 医師)
下:末梢血管EVTの症例(滝村英幸 医師)
デモンストレーションの間にはランチョンセミナーが開催され、小川崇之医師(東京慈恵会医科大学附属病院)座長のもと、中村淳医師(新東京病院)が「Complex PCIの現状と将来像」をテーマに、続いて角辻暁医師が「物理・力学で考えるPCI」と題し、講演を行いました。
また、滝村英幸医師によるショートレクチャーも行われました。「インターベンション新時代への提案」と題し、当院インターベンションセンターに装備されているアンジオ装置やモニターなどの有用性について紹介がありました。
小川崇之 医師(東京慈恵会医科大学附属病院)
中村淳 医師(新東京病院)
角辻暁 医師(大阪大学)
「総合東京病院LIVE2017」の閉会にあたって、まず村松俊哉医師が「皆さんのおかげで総合東京病院で初めてライブを開催することができた。今後もこの分野を盛り上げていきたい」と意欲を見せました。塚原玲子医師は「今日は優秀なDrをお招きしてデモンストレーションを行っていただいた。その中でたくさん得るものがあった。これからやっていける希望を見出すことができた」と感想を述べ、今後の抱負を語りました。
閉会の辞(塚原玲子 医師)