セカンドオピニオンと放射線治療コラム-がん治療の最新知識

がん治療でセカンドオピニオンを活用するには?
患者さんのためのQ&A

がんは「怖い病気」?

がんも特別に怖い病気ではありません。もちろん的確な治療を行うことが大事ですが、今はむしろ治る病気で多くの方が治癒します。一方で最近では特に年齢の高い方や基礎疾患のある方にも増えており、より優しい治療が求められています。内視鏡やロボットによる低侵襲手術、免疫療法などの新しい薬物療法なども話題です。


がん治療と放射線治療

放射線治療はもともと「体に優しい治療」として知られていますが、最近の進歩は目をみはるものがあります。粒子線治療やアルファ線を使った治療も話題ですが、もっとも一般的な放射線治療は日本では普及が遅れています。欧米では患者さんは自分でも十分に勉強して、医師と相談しながら自分で決定するという考えですが、日本ではまだ医師まかせの場合も多いように思います。

最終的にどのような治療になるとしても、正確で十分な情報を得た上で自分の治療について納得されたほうがよく、放射線治療の選択肢があれば放射線治療医からも別途説明を受けた上で患者さんが選択すれば後から後悔しないでしょう。

がん治療は「医師まかせ」にしないことが大切

多くの方は家や車など高価なものを購入する際にいくつも見てから決めると思いますが、命や今後の生活に大きく関わるがん治療については一人の医師まかせにする患者さんが多いのは大変残念です。

複数の、それも違った診療科の専門家の客観的な意見を聞いてみるのはたいへん重要です。セカンドオピニオンはそのような場で、医師の間でも行うことが推奨されていますので遠慮なくご検討ください。

放射線治療コラムをお役立てください

「放射線治療コラム」のコーナーでは、最新のがん治療についての情報から、患者さんに意義のある情報を紹介します。テーマは放射線治療に関係するものが主ですが、内容は偏ったものではないようにし、科学的根拠に基づいた事実を基に患者さんの治療選択の役に立つようなものを目指します。セカンドオピニオン外来、場合によっては保険診療でも、公平な医療情報をなるべく平易に説明しますのでぜひご活用ください。


監修

総合東京病院 放射線治療センター
国枝 悦夫

国枝悦夫医師

放射線治療センター 放射線治療セカンドオピニオン外来

公開日:2021年3月24日 |最終更新日: |カテゴリ:医療コラム
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